緑内障


★目にかかる圧力が一定に保てなくなり牛の目のように大きくなってしまったり、1/3くらいに小さなってしまったり、どちらも失明してしまう病気です。

白内障とは違い、一度緑内障になり、視野が狭くなったり失明すればどんな治療を施しても、よくて現状維持、視野や視力が戻る事はありません。

 原因 

①目の中の水の流れが悪くなる

②目の中の水の圧力(眼圧)が上昇する。(高眼圧)

③視神経を圧迫し視野障害を起こす。激しい痛みや失明の恐れも…

犬種による遺伝的なもの。(先天性緑内障)

原因不明なもの(原発性緑内障)

アメリカンコッカービーグルシーズーなどの犬種が多いです。

すり傷やひっかき傷などによって、虹彩や毛様体などの「ぶどう膜」に炎症がおこってなるもの。(続発 性緑内障)

の緑内障の多くは「続発性緑内障」となります。「続発性緑内障」の引き金となる前ブドウ膜炎や脈絡膜炎は、猫伝染性腹膜炎(FIP)によって起こることがあり、そのほかに猫白血病ウイルス(FeLV)感染症やトキソプラズマ症などによっても、緑内障が起こることがあります。 

 

 症状 

●目が赤い ●目をこする ●左右の目の大きさが違う ●目がしょぼつく ●食欲低下 

緑内障の一歩前である「高眼圧」になれば、眼の疲れや頭痛、めまい、吐き気などになります。しかし犬やネコは自覚症状が少なく、たとえそのような不調を感じても飼い主に訴えることありません。緑内障となり、視野狭窄が始まっても、幾分か見えているかぎりはいつも通りに駆け回っていることが多いのです。そのために発見が遅れ、失明状態になって動物病院へ連れてこられるケースが少なくないのです。急性緑内障なら、眼圧が急激に上がって角膜が濁りだし、わずか数日で失明することもあります。

 治療 

内科的療法…目薬や内服で治療する方法(比較的初期の段階のみ)

外科的治療…レーザー治療などを用いる方法

 

早期発見・早期治療が大切ですが、『早期発見』それが難しいこの病気。

上記にあげた犬種を飼っている方は、日頃から眼圧検査を受けて、目の状態を把握していくといいでしょう。